赤ちゃんに絵本を読み聞かせてあげよう!
絵本は赤ちゃんだって楽しめる!
当たり前の話ですが、生まれたての赤ちゃんは言葉を理解できません。でも、言葉が理解できないからといって絵本の読み聞かせが早すぎるのかというと、決してそうではありません。
なぜなら、たとえ言葉がわからなくても、赤ちゃんは『音を愉しむ』ことができるからです。
擬音・擬態語や繰り返しのリズムは、赤ちゃんも愉しめます
乳幼児向けの多くの絵本には、擬音・擬態語を使って繰り返しのリズムが刻まれている絵本が多くあります。
幼い子どもは繰り返しのリズムが大好きで、それが軽快な『音(=擬音・擬態語)』でつづられている本を読み聞かせると、『楽しい』と感じた時に『キャッキャッ』と笑います。
これは幼い乳幼児であっても、そして言葉の意味はわかならくても、『音』や『繰り返しのリズム』に敏感に反応し、楽しいと感じている決定的な証拠でもあります。
年齢は関係ない!『読み聞かせ』そのものが親の愛情を子どもに伝えるツールになる
私の知り合いのピアニストは、彼女のコンサートの際には必ずこんな話をします。
『お母さんがいつも歌を唄っていれば、子どもは歌が好きな子になります。
でも、歌は怒っている時には唄えませんよね?歌を唄う時はお母さんの機嫌がいい時です。
だから、唄っている親の姿をたくさん見ている子どもは、歌が好きになるのはもちろんですが、歌を唄ってにこにこしている親を見て健やかに育つんです』
これは、育児をしている親の心に直球で響く話ではないかと思います(子どもに対していつも怒った口調で接していませんか?)。
また、私は『絵本の読み聞かせ』という行為そのものが親の感情を子どもに伝えているのではないかと思っています。
なぜなら、先ほどの知人のピアニストの言葉を借りれば
怒りながら絵本を読み聞かせる親はいないし、そもそも怒っている時に絵本を読み聞かせることは不可能だからです。
子どもへの絵本の読み聞かせは、穏やかな気持ちで、子どもに真正面から向き合うことのできる絶好のチャンスです。そして子どもへの愛情は、読み聞かせる時の『声(=音)』に託されて、それが子どもに届いた時には『キャッキャッ』と愛くるしい笑顔を見せてくれます。
『胎教』としての読み聞かせに効果はある?
子どもは、お母さんのお腹にいるときから大人の会話を聞いていると言われていますが、私は胎教についてはよくわかりません。ですがこの記事を書いている時に、学生時代にドイツへ留学していた時に出会ったブラジル人の話を思い出しました。
『ブラジルの子どもは、お腹にいる時からサンバのリズムやダンスを身体で知っているから踊りがうまいんだよ!』
胎教は、『お腹の中にいる子どもに音(音楽)を聞かせる』ことを目的として、妊婦さんがクラシック音楽を聴いたりするものですが、このブラジル人の話はまさしく胎教そのものです。しかも、妊婦さん自身がサンバを踊るのがブラジル式胎教!というのですから、その話が本当なら『聴かせる』だけでなく『踊る』ことでも胎教をしていることになりますね(笑)。
効果のほどはわかりませんが、またまた先ほどのピアニストの言葉を借りれば、少なくとも『怒りながらダンスを踊る』人はいないはずなので、親(=妊婦さん)がいい気持ちで(ダンスを踊ることのできる状態)でいること自体は、子どもにとって悪い話ではないと思います(笑)。
読み聞かせは『子どもに愛情を伝えることのできる』育児の一つ
日本にはサンバのような熱い情熱を伝えるダンスの習慣はありませんが、日本語には他の言語では類を見ないほどの表現方法があり、絵本はそれをリズムに変えて伝えてくれます。
また、そういった素晴らしい絵本を読み聞かせすることで、親は子供に愛情を伝えることもでき、楽しいと感じた子どもは愛くるしい笑顔で答えてくれます。
絵本の読み聞かせは、親の愛情を伝えることのできる最適なツールであると同時に、子どもに豊かな情緒を育む素晴らしい育児方法だと私は思います。
また、もし小さなお子様にファーストブックをお考えの場合は、素敵な絵本を選んであげてくださいね!
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