子どもとの週末を考える~子どもの好奇心を刺激する『リアルとヴァーチャルの結びつけ』~
『ヴァーチャル体験をリアル体験に変えよう』作戦!
先日、4歳の次男と一緒に新幹線を見に行ってきました。乗り物図鑑にはまり毎日のように”図鑑の読み聞かせ”をせがみ、プラレールのハヤブサが大好きで毎日のようにレールを走らせている姿を見て、本物の新幹線を見せてやろうと思ったのです。
でもそれは、当ブログの『【図鑑と知育】好奇心が子どもを賢く育てる』でも紹介した”ヴァーチャルとリアルを結びつける体験”をさせることにもなりますので、経験をした後と前との次男のビフォーアフターにも興味がありました。
本物の新幹線を見て大興奮
駅のホームに着くと、さっそく新幹線がやってきました。次男は本物の新幹線を見て、その大きさやら存在感に大興奮! ただ… 予想してはいたのですが、次男からは
『新幹線に乗ってどこ行くの?なんで乗らないの?!』
と質問攻めにあいました…
『今日は見るだけ、乗らないんだよ。今度は新幹線に乗ってどこか行こうねー』
と、大人の事情を何度もオブラートに包んで説明することとなりました(笑)
家に帰るとさっそく図鑑で復習!
そして家に帰った次男がどうするか観察していると…
手も洗わずにさっそく愛読書の乗り物図鑑を開くではありませんか!(子どもの好奇心、すげぇ~)と感心していると、
『これ、さっき見たやつ!』
と図鑑を指さして興奮しています。何かと思ったら、図鑑に掲載されていた新幹線とさっき見てきた新幹線が偶然にも同じN700系だったのです。興奮冷めやらぬ次男を見て、私は心の中で(よっしゃ―!)と思いました。見事にリアルとヴァーチャルが結びついた瞬間!
きっと、『本(図鑑や絵本) ⇒ 現実』というワクワク・ドキドキの実体験をたくさんさせてあげるとドーパミンサイクルが形成されていくのかな?と思える、良い経験となりました。
そして… その日の夜から『乗り物図鑑の読み聞かせ』タイムがさらに熱を帯びたことは言うまでもありません(笑)
実はこの企画、長男の時にもやりました。ただその時は、プラレールで遊んでいる子どもに”なんとなく”新幹線を見せてやりたいと思っただけでした。でも今回は、『子どもに本や図鑑と現実がマッチングする体験をさせてあげよう!』という意図で子どもとの時間の過ごし方を考えるのもありかな、と思った体験となりました。
飛行機への執着と好奇心
次男の愛読書の乗り物図鑑には飛行機も紹介されています。セントレア国際空港や『フライト・オブ・ドリームス』には連れて行ったことがあるので、こちらはすでに『リアルとヴァーチャル』は結びついていました。
でも、実際に乗ってからのビフォー・アフターは断然違っていました。それまでは自動車に興味が向いていたのですが、次男が4歳の夏に沖縄旅行に行って実際に飛行機に乗ってからは、飛行機への執着がすさまじくなりました。
空を飛行機が飛んでいるのを見つけては
『あれはアナ(ANA)?ジャル(JAL)?』
と聞いてきますし、youtubeもアニメや子供向け動画はそっちのけで飛行機の動画を見せろとせがんできます。
次男を見ていると、子どもの感受性の強さというか、タイムリーな話題への好奇心の強さに驚かされます。
トロリーバスへの執着と好奇心
次男の愛読書の乗り物図鑑には、ややマイナーですがトロリーバスも載っています(日本の法令ではトロリーバスは『無軌条電車』として鉄道に分類されます)。掲載写真はほんの数枚で、当初は次男も特に興味を示してはいませんでした。ところが…
黒部ダムに観光旅行に行ってトロリーバスに実際に乗った時を境に、次男のトロリーバスへの愛情と情熱が爆発しました。それ以来、開けても暮れてもトロリーバスの話題を口にして、図鑑の写真を見つけるたびに興奮して
『これトロリーバスだよ!僕、乗ったんだよ!』
と教えてくれます。youtubeでもトロリーバスを見せろとせがみ、本当にこれを見て楽しいのか?と思えるトロリーバス動画を見て… でも本当に楽しんでいる様子です(1年経ってもトロリーバスへの愛情は変わりません(笑))。
次男は、本当に典型的な幼児で、リアル(本物、実物)とヴァーチャル(図鑑や絵本)が結びつくと、好奇心が掻き立てられて興奮を抑えることができないのが見ていても伝わってきます。
子どもと図鑑と好奇心
素直な次男の反応を日々見ていると、自分が直接的に経験した乗り物に対してとことん追求しようとする好奇心の強さを感じずにはいられません。そしてそれと同時に、『今度はコレに乗ってどこに行こうか?』といった感じに”子どもの興味の対象”が、日常的な親子の会話の中心になっていることにも気付かされました。これは、子どもと価値観を共有しているという意味でとても大切な事だと思います。
このような『好奇心への飽くなき執着』が、次男にとってどのような未来をもたらすのかはわかりませんが、これだけは言えます。
”今現在”自分が好きなモノ、好きなコトに目をキラキラさせて話してくれるので、親としても『どうやってこの好奇心をもっと満足させてあげられるか』と考え、次のワクワク・ドキドキ体験を自然に考えるようになります。そしてそういった子どもの興味の対象が、自然と濃厚な親子関係を築いていきます。
結果的には、家族のステキな思い出が増えるのはもちろん、親子の深い絆も形成されていきますし、そういった体験の連続が本当に子どものさらなる成長につながるのであれば言うことなしです!
子どもと過ごす週末への提案
『今度の週末、どう過ごそうか?』と悩んだことはありませんか?そんな時、遊園地に行こう、動物園に行こう、と無難な場所を考えるのではなく、”今、子どもが興味を持っているものは何か”を考えて、それによって行き先や過ごし方を考えるのはどうせしょうか?もしお子様の興味の対象が本の中の”何か”だとしたら、リアルとヴァーチャルを結び付ける体験は、親子双方にとってきっとステキなものとなるはずです。子どもが見せるキラキラした笑顔は、私たち親にとって何事にも代えがたい幸せを感じさせてくれるステキな贈り物ではないでしょうか?
この記事へのコメントはありません。