絵本『帰ってきた おとうさんはウルトラマン』

帰ってきた おとうさんはウルトラマン
5~6歳

『帰ってきた おとうさんはウルトラマン』は、みやにしたつや(宮西達也)さんの人気絵本『おとうさんはウルトラマン』シリーズの1冊です。

この絵本ではウルトラマンの敵であるバルタン星人もお父さんとなり、”帰ってきたウルトラマン”のお父さんとの対比が描かれています。読んでみると、バルタン星人の方が世のお父さんたちに近いのでは…と思ってしまうほど身近な存在としてバルタン星人が描かれており、シリーズの中でも一押しの絵本です!

帰ってきた おとうさんはウルトラマン

冒頭見開きの文章が大好きです

帰ってきた おとうさんはウルトラマン

バルタン星人もウルトラマンと同じ!いつも頑張って戦っています!

シリーズに共通して言えることですが、文量がそこそこあるため、内容を理解するには年長から小学1年生くらいの子どもにオススメです。また、題名を見てもわかりますが、特にウルトラマンが大好きな子どもが喜ぶ絵本です。でも、決してウルトラマンを知らないとわからない本ではなく、そこだけは勘違いしないでください!



絵本『帰ってきた おとうさんはウルトラマン』の内容

冒頭でも紹介したように、この『帰ってきた おとうさんはウルトラマン』はウルトラマンを知らないと楽しめない絵本ではありません。

子どもや家族に向けたお父さんの気持ちがたくさん込められた、頑張るお父さんのメッセージを代弁する絵本です。

そして今回は、ウルトラマンの敵であるバルタン星人もお父さんとなり、”帰ってきたウルトラマン”のお父さんとの”戦うモチベーションの対比?”が描かれていますが、これがとてもおもしろいんです!

いつも、とにかく頑張るウルトラマンのお父さんに対して、ちょっと怠け者のお父さんとして語られるバルタン星人。そのくせ、3分という限られた時間しか戦えないウルトラマンに対して律儀に約束を守ろうとするバルタン星人(笑)。そして、失敗や負けることが多くても、居酒屋で他の怪獣とうっぷんをはらすことで再起を誓うバルタン星人(笑)(笑)。

私もどちらかというとバルタン星人派ではないかと思い、この本だけはバルタン星人に同調してしまいます。

帰ってきた おとうさんはウルトラマン

でも、そんなバルタン星人の子どもに対する愛情はウルトラマンに決して引けを取りません。そこがまた受ける、というか、自分はバルタン星人と同じだと思ってしまいます。

ウルトラマンが大好きな世代のお父さんなら、なお楽しめますし、新しいウルトラマンもどんどん登場しているため、今の世代のお子様にも充分楽しめます。

ぜひ、ウルトラマンというスーパーヒーローを通じて、そしてバルタン星人や他の怪獣を通じて、親子の絆を深めていただきたいと思います!







関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。