子どもにとって絵本の読み聞かせが大切な理由とは?

絵本の読み聞かせが大切な理由とは
読み聞かせ

子どもに絵本の読み聞かせをするのにはどんな意味があるのでしょうか?教育のため?それとも言葉を早く覚えさせるため?でしょうか。

確かにそういったことにも効果があるかもしれませんが、絵本の読み聞かせで本当に大切なことは、『子どもと同じ世界を共有する』ことにあると言われています。



絵本の読み聞かせは親子のコミュニケーションに役立つ

絵本は親子で共通の話題を生み出すコミュニケーションツール

絵本を子どもに読んであげると、大人にも子供にもその絵本の内容についてなんらかの印象(イメージ)や考えが生まれます。絵本の内容そのものについての好き嫌いはもちろん、登場人物や物事について、絵本の数だけさまざまな価値観が生まれると思います。

ここで重要なのは、親子で価値観を共有することではなく、読み聞かせた絵本の数だけ、親子で共通の話題が増えるという事。言い方を変えれば、絵本という共通の話題が親子のコミュニケーションの道具となるのです。

我が家でも、子どもとの日常的なやり取りの中にで、絵本無しでは生まれなかったコミュニケーションが溢れています。

例えば、子どもを抱きしめるときに『ぽにん!』と言ってしまうことがありますが、それは大好きな絵本の中でキャラクターが抱きつく時の『ぽにん!』というフレーズがあるからです。そう言ってぎゅっと抱きしめると、子どもはとても喜びます。また、子どもをしかる時には『お化けに連れて行かれちゃうよ!』と言うと、子どもは真剣な顔をして『やだー!』と言います。

子どもも各々のフレーズや言葉がけがどの絵本のどんな場面かを無意識に理解しているので、日常生活の中で同じフレーズや場面に遭遇すると喜んだり、怖がったりします。これは、『うれしい』『楽しい』思いや、『怖い・痛い』といったイメージなどたくさんの感情を、絵本を通じて理解していることに他なりません。子どもは子どもなりに絵本の世界を広げることで、それを成長の糧としている証拠だと思います。

大人と子どもでは本の楽しみ方が違う!

絵本の中には、大人が読むと『なんだこりゃ?』と思う絵本もたくさんあります。

例えば、『もこもこもこ』(谷川俊太郎/作、元永定正/絵)や『がたん ごとん がたん ごとん』(安西水丸/作・絵)などは、私は最初読んだ時に正直なところ『・・・ん?なに、これ?』となりました(笑)。

ところが、子どもはこういった絵本を読むと大喜び!何度も何度も『読んで!』と毎日のように言われます。これはなぜかというと、理由は単純なことで『子どもと大人で(絵)本の楽しみ方が違う』からです。

そんな時、大人は『(自分の理解できる)別の本を読ませよう』と想いがちですが、子どもが喜んでくれることがなにより肝心かとも思いますので、私の場合は、絵本の世界を共有して一緒に楽しむようにしようと、可能なかぎり努力しています。

読み聞かせ方にも一工夫を!

ハッキリ言って意味のわからない絵本を、どうやったら自分も楽しめるか・・・

それは人によっていろいろあるかと思いますが、例えば私の場合、日常的な子どもとのやり取りの中で絵本のフレーズを交えた言葉を使ってみたり、読み聞かせの際には言葉に感情を込めて読むことに努力し、フレーズによっては奇声?とも思われるような声を発して、妻にすごい目で見られたりしています。

また、絵本の展開によっては一度本を置いて手をパチン!と叩いて効果音を追加したり・・・ただ、これはあくまで家の中でのやり取りであって、外でやったらかなり怪しまれる事間違いなしなので自粛しています(笑)

とにかく、私なりの盛り上げ方をして、絵本の世界を子どもと共有できるようにしてますが、そうすると子どももとても喜んでくれるので嬉しく思います。







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